• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

敗血症DICにおける神経血管支配を標的とした新規治療標的の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K15626
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

末金 彰  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (40856382)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード敗血症 / DIC / 血管内皮
研究開始時の研究の概要

DIC(Disseminated Intravascular Coagulation)は敗血症に高率に合併し、予後を著明に悪化させる。敗血症DICにおいては様々な炎症性サイトカインやROSの上昇による血管内皮の破綻が病態の原因と考えられている。敗血症によって引き起こされる全身炎症や疼痛は、浸潤受容体を介して血管内皮に分布する感覚神経の活性化を引き起こすが、血管内皮の損傷やDICへの進展に与える影響は、解明されていない。このため本研究では敗血症によって誘導される浸潤受容体を介した感覚神経の活性化による血管内皮を介した敗血症とDICにおける役割を明らかにし、治療標的としての応用可能性を検討する。

研究実績の概要

敗血症は感染に対する免疫反応の制御不全と定義され、急性の多臓器不全を引き起こす。毎年数百万人が罹患し、死亡のリスクも高い。救急領域においては下部消化管穿孔症や尿路感染症による敗血症を多数診療するがDIC (Disseminated Intravascular Coagulation)は敗血症に高率に合併し、予後を著明に悪化させる。敗血症DICにおいては様々な炎症性サイトカインやROS (reactive oxygen species)の上昇による血管内皮、特にグリコカリクスと呼ばれる血管内腔の細胞外基質の破綻が病態の原因、早期診断マーカーとして注目されている。敗血症によって引き起こされる全身炎症や疼痛は、浸潤受容体を介して血管内皮に分布する感覚神経の活性化を引き起こすが、血管内皮、グリコカリクスの損傷やDICへの進展に与える影響は、解明されていない。このため本研究では敗血症によって誘導される浸潤受容体を介した感覚神経の活性化による血管内皮、グリコカリクスの損傷を介した敗血症とDICにおける役割を明らかにし、治療標的としての応用可能性を検討することを目標とする。2023年度はヒト敗血症臨床検体を用いて感覚神経活性化、神経内皮障害と、DICの関連を検討する臨床研究を開始した。またマウス敗血症DICモデルを作成し、病態の解明を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床研究の開始、マウスモデルを用いた病態の解明についても予定通り進行している。

今後の研究の推進方策

臨床研究は来年度で予定の症例数に達する見込みとしており来年度から再来年前半までには臨床検体、臨床データの解析を予定している。また来年度中にマウスモデルの解析も終了する予定としている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Inhibition of PRMT5/MEP50 Arginine Methyltransferase Activity Causes Cancer Vulnerability in NDRG2low Adult T-Cell Leukemia/Lymphoma2024

    • 著者名/発表者名
      Ichikawa Tomonaga、Suekane Akira、Nakahata Shingo、Iha Hidekatsu、Shimoda Kazuya、Murakami Takashi、Morishita Kazuhiro
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 25 号: 5 ページ: 2842-2842

    • DOI

      10.3390/ijms25052842

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Analysis of lipid metabolites derived from gut microbiota in ischemia-reperfusion model2023

    • 著者名/発表者名
      Nakatsutsumi Keita、Morishita Koji、Costantini Todd W.、Adachi Tomohiro、Suekane Akira、Suzuki Keisuke、Kojima Mitsuaki、Arita Makoto、Otomo Yasuhiro
    • 雑誌名

      Journal of Trauma and Acute Care Surgery

      巻: 96 号: 4 ページ: 542-547

    • DOI

      10.1097/ta.0000000000004230

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi