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心停止患者における新たな心肺蘇生の質評価方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K15628
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関京都大学

研究代表者

西岡 典宏  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (30967899)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード院外心停止 / 疫学 / 救急医療 / 胸骨圧迫 / 心肺蘇生
研究開始時の研究の概要

院外心停止患者の社会復帰率向上には良質な胸骨圧迫が最重要である。しかし、胸骨圧迫の質に関わるエビデンスは不十分で、大規模なデータベースは構築されていない。本研究では、胸骨圧迫の質のパラメーターから、予後に寄与する要因を同定し質を評価する指標を作成すること、及び胸骨圧迫中の蘇生処置が胸骨圧迫の質に与える影響を検証する。具体的には、C P Rフィードバックデバイスを使用して、胸骨圧迫の質データを測定し、データベースを構築する。その解析により、心停止患者に対する多面的な胸骨圧迫の質評価指標を作成する。胸骨圧迫の質を改善し、心停止患者の神経学的予後を向上させる蘇生治療の体制構築への貢献が期待される。

研究実績の概要

本研究では、C P Rフィードバックデバイスを使用して、胸骨圧迫の質データを測定し、データベースを構築する。その解析により、胸骨圧迫の質パラメーターから、予後に寄与する要因を同定し質の評価指標を作成すること、及び胸骨圧迫中の蘇生処置が胸骨圧迫の質に与える影響を検証する。胸骨圧迫の質を改
善し、心停止患者の神経学的予後を向上させる蘇生治療の体制構築への貢献が期待される。
今年度は、「院外心停止患者の胸骨圧迫の質に関わる情報のデータベース」の構築を行った。このデータベースは、デバイスで測定された質データを保存しデータベース化する。胸骨圧迫の質に関する経時的なパラメーターと救命処置施行のタイミングを記録できる。具体的には、胸骨圧迫の質を測定するデバイスのデータ、胸骨圧迫の質に関するデータ、蘇生時間中の胸骨圧迫時間の割合、胸骨圧迫の深さ、胸骨圧迫の速さ、換気量および換気回数に関するデータを計時的に測定し蓄積した。その胸骨圧迫のデータに、心停止患者に関する病院前情報のデータ(対象者の性別・年齢、心停止目撃状況、目撃者と心停止患者の関係、心停止場所、心停止時の状 況、口頭指導、市民等による除細動、バイスタンダーCPR、初期心電図波形、2次救命処置、現場滞在時間)と予後のデータ(自己心拍再開 、発症1ヶ月後生存、発症1ヶ月後または退院時の脳機能評価)を突合した。
また、参加消防についても追加募集を行い、新たに参加する消防隊と協定を結んだ。さらに、解析の方法についても検討を行った。胸骨圧迫の質要因のうち、どの要因が最も転帰に影響しているのか、検討する。胸骨圧迫の波形を解析することにより、良好な神経学的予後と関連する胸骨圧迫を同定し、その結果から胸骨圧迫を評価でき るモデルを開発し、指標を開発する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データベース構築は完了し、症例登録は概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後は、更なる症例集積のため、参加消防隊を拡充する。また、解析方法についても検討を行い、リアルタイムでフィードバックできるシステムの構築を目指す。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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