研究課題/領域番号 |
23K15629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
舘野 丈太郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (50747152)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 外傷 / 個別化医療 / フェノタイプ / プロテオーム解析 / 精密医療 / 機械学習 / 病態解析 / ビッグデータ解析 |
研究開始時の研究の概要 |
①機械学習を用いた外傷フェノタイプの確立と臨床応用 (Trauma A.I.構想);外傷診療における精密医療の実現化を目指す。機械学習による個別化パターンを確立し、アプリケーション化することで臨床応用する。 ② プロテオーム解析による損傷臓器連関の解明と治療標的の探索;遠隔臓器連関について、プロテオーム解析により解明する。網羅的分子情報から急性期侵襲病態における主要因子を解明することで、重症外傷診療における新規治療標的を提案する。 ③ ビッグデータ解析を用いた知見の検証 ;大規模データを用いて開発した外傷フェノタイプの外的妥当性や各フェノタイプに基づく治療戦略の再検証を行う。
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研究実績の概要 |
外傷診療における個別化医療の実践を目標に研究を進めている。機械学習モデルによる潜在的な個別化パターン(外傷フェノタイプ)を同定する意義を確立すべく、研究に取り組んだ。臨床応用へのきっかけとして、外傷診療で広く用いられる抗線溶薬(トラネキサム酸)の投与と生存転帰の関連を外傷フェノタイプに基づき、解析を行い、特定のサブグループでは転帰との関連が確認でき、これを報告した(Critical Care 2024 Mar 19;28(1):89.)。 加えて、病態解析としてプロテオーム解析による損傷臓器連関に関して検討を進めている。体幹外傷と頭部外傷の比較を行い、外傷急性期においては全く異なるタンパク質が変化しており、体幹部外傷では組織の低灌流に関連する経路が、TBIでは凝固障害と神経再生に関連する経路が関与していることが示唆され、これらを報告した(Trauma Acute Care Surg. 2024 Apr 10. online ahead)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
病態解析に関して、検査コストの増大(物価高、円安など)の影響を受け、当初測定を予定していた件数よりも減じる必要が生じる可能性がある。
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今後の研究の推進方策 |
広く臨床利用を可能にするため、外傷フェノタイプの同定方法を公開する予定である。加えて、プロテオーム解析による病態解析を進めていく。
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