研究課題
若手研究
熱傷患者の予後に影響を及ぼす因子としては感染合併がある。熱傷患者では入院時血中ビタミンD濃度とその後の感染症合併率が相関することが報告されており、ビタミンDと免疫機能には何らかの関連性があることが示唆される。申請者のこれまでの研究結果では熱傷モデルマウスは受傷後の血中ビタミンD濃度を認め、ビタミンDの治療的投与は免疫調節に関わるグルタミンの血中濃度を上昇させた。そこで臨床研究では解明できないビタミンD欠乏と免疫低下の因果関係を動物モデルで明らかにすべく、ビタミンD欠乏状態マウスを用いた熱傷後感染症合併モデルを作成して免疫担当細胞の挙動に血中ビタミンD濃度が影響するかを解析することを計画した。