研究課題
若手研究
固形がんの周囲では3次リンパ様構造(TLS)というリンパ節に類似した構造が形成され、これが腫瘍微小環境において抗腫瘍免疫に関与するとされる。膠芽腫でもTLSが形成されるという報告があるが、膠芽腫におけるTLSの機能等に関する研究は未だ不十分であり、予後との関連もわかっていない。脳には、リンパ節などの2次リンパ器官が存在しないことから、TLSが抗腫瘍免疫の開始や維持に重要な役割を担っている可能性が考えられる。本研究では、膠芽腫におけるTLSの局在や機能と腫瘍浸潤白血球との関係性を解明し、腫瘍微小環境が膠芽腫の免疫治療への反応性や予後に与える影響を明らかにすることである。