研究課題
若手研究
くも膜下出血(SAH)のような脳障害の機序解明及び治療薬の開発は、早急の課題である。そのなかでも、フリーラジカルがSAH後の神経細胞死や機能障害に関与することが注目されており、フリーラジカル捕捉薬がSAH後の神経機能改善として期待されている。しかし、現在使用されている唯一のフリーラジカル捕捉薬エダラボンは、腎機能障害を併発するリスクがあるため、使用に制限があり、新たなフリーラジカル捕捉薬の開発が期待されている。そこで、新規フリーラジカル捕捉薬であるNSP-116と、神経細胞死の一経路であるferroptosisに注目し、フリーラジカルが及ぼす新たな脳障害のメカニズム解明、及びSAHに対する新たな治療法の可能性を模索する。