研究課題/領域番号 |
23K15668
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
今堀 太一郎 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (30604277)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 血栓回収 / 血管内治療 / メタボロミクス / 免疫血栓形成 |
研究開始時の研究の概要 |
脳梗塞は、心原性や動脈硬化性といった病型ごとに予防法が異なるため、病型同定が重要であるが、約3割は原因不明である。脳梗塞に対する血栓回収療法が普及したことにより、閉塞部血栓の解析が可能となった。しかし、これまでの病理学的形態による解析では病型との関連が示されていない。一方、血栓形成に免疫が大きく関与する「免疫血栓形成」という新概念が提唱され、脳梗塞病型ごとに免疫血栓形成メカニズムが異なることが明らかになりつつある。本研究では、包括的代謝物解析であるメタボロミクスを血栓解析に応用し、免疫血栓形成に注目して病型特異的な代謝変動を解明することで、脳梗塞病型同定につながるバイオマーカーを探索する。
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研究実績の概要 |
脳梗塞は、心原性や動脈硬化性といった病型ごとに予防法が異なるため、病型同定が重要である。しかし、約3割は原因不明であり、正確な同定方法開発が求められている。近年、脳梗塞に対する血栓回収療法が普及したことにより、閉塞部血栓の解析が可能となっているが、これまでの病理学的形態による解析では病型との関連が示されていない。一方、血栓形成に免疫が大きく関与する「免疫血栓形成」という新概念が提唱され、脳梗塞病型ごとに免疫血栓形成メカニズムが異なることが明らかになりつつある。申請者たちは、脳梗塞病型によって免疫血栓形成の活性経路が異なり、その情報を脳梗塞血栓の代謝物変動から把握することで、代謝物から脳梗塞病型が同定できる、という仮説を立てた。本研究では、包括的代謝物解析であるメタボロミクスを血栓解析に応用し、免疫血栓形成に注目して病型特異的な代謝変動を解明することで、脳梗塞病型同定につながるバイオマーカーを探索することを目指している。2023年4月よりの1年間において、脳梗塞に対する血栓回収療法は約60件施行しており、現在のところ40例程度の血栓サンプルを保存している。解析にはある程度の血栓量が必要なため、メタボロミクス解析に至適な最終サンプル量の決定のため、予備実験を行う予定である。次年度においては、さらにサンプル収集をすすめ、予定のサンプル数に達することができれば、メタボロミクス解析を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、さらにサンプル収集後に、解析を開始する予定である。
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