研究課題
若手研究
クモ膜下出血の発症は加齢と共に増加し医療や社会において大きな問題となっている。特に高齢者におけるクモ膜下出血後脳障害は重篤となりやすくそのメカニズムの解明や、その治療開発が望まれている。クモ膜下出血後脳血管攣縮が生じることで遅発性虚血脳障害を合併するが、その原因の中で神経炎症に着目し、この主原因としてHigh mobility group box-1 (HMGB1)に注目した。本研究では、若齢ラットを用いた研究実績を基盤として、高齢者様頭蓋内血管ラットを開発し(高齢者における頭蓋内動脈硬化と慢性血管炎症をラットに再現)、高齢者のクモ膜下出血後脳障害のメカニズムの解明やその治療開発を目的とする。