研究課題
若手研究
認知症などの高齢者の脳疾患では、脳内で産生された老廃物の蓄積が関連している。この老廃物は脳脊髄液を介し排泄されることから、その詳細な動態が注目されている。脳内では、この脳脊髄液と隣接するように線毛という構造が無数に存在し、統制された鞭運動をしている。この線毛運動が脳内の排泄機構に関与していることが予想されるが、その詳細はあきらかでない。申請者は線毛運動障害を誘発したモデルマウスおよび、アルツハイマー病モデルマウスを作成し、両者を交配したモデルマウスも作成した。このモデルマウスを用いて、認知症の発症における線毛運動障害の関与を解明し、また、新たな治療法を模索する。