研究課題
若手研究
脳梗塞は今なお大きな医療社会問題のひとつを成す。脳主幹動脈閉塞症に対する急性期治療法は、治療適応とならない症例も多く、脳梗塞急性期治療においてアンメットメディカルニーズとなっている。また脳梗塞発症初期の病変は『ペナンブラ』と呼ばれ、理論的には適切な血流再開により回復可能な状態にある。本研究では、ペナンブラ領域での CD276 および各種関連分子を発現するマクロファージの関与を時間的空間的に詳細に解析し、その免疫学的役割を明らかにするととに、マクロファージを介した非感染性急性炎症反応を抑制することでペナンブラ領域が保護されるのかを確認する。その成果を展開し本細胞群を標的とした治療法確立を目指す。