研究課題/領域番号 |
23K15684
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉水 陸人 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (40882494)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2027年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 前十字靭帯損傷 / 脂肪由来幹細胞 / 脂肪由来幹細胞シート |
研究開始時の研究の概要 |
膝前十字靭帯に代表される関節内靭帯の損傷は自然治癒の見込みが低く、縫合術の治療成績も不良であることから別組織を用いた靭帯再建術が行われる。関節液は、靱帯修復に不可欠である足場の形成を阻害し、新たに形成されたコラーゲン線維をも分解する作用をもつ。 本研究では、前十字靭帯が本来備える内因性修復能力を引き出す環境に着目し、関節液の阻害因子に左右されない足場、関節液の曝露をブロックする環境調整という2点を軸に、新たな再生医療の可能性を模索する。
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研究実績の概要 |
膝前十字靭帯に代表される関節内靭帯の損傷は自然治癒の見込みが低く、縫合術の治療成績も不良であることから別組織を用いた靭帯再建術が行われる。関節液は、靱帯修復に不可欠である足場の形成を阻害し、新たに形成されたコラーゲン線維をも分解する作用をもつ。 本研究では、前十字靭帯が本来備える内因性修復能力を引き出す環境に着目し、関節液の阻害因子に左右されない足場、関節液の曝露をブロックする環境調整という2点を軸に新たな再生医療の可能性を模索する。具体的には、ウサギ前十字靭帯損傷部に脂肪由来幹細胞シートを投与し、スプレータイプの癒着防止吸収性バリアを全周性に塗布する処置を行い、靱帯修復促進効果について組織学的・力学的評価で検証する。 前十字靭帯損傷モデルを作成し、縫合処置のみ実施した群、脂肪由来幹細胞シートを添加した群、脂肪由来幹細胞シートを添加しうえで癒着防止スプレーを塗布した群の3群を比較する。生体保存1週、2週、4週で各群20検体(組織用10検体、力学用10検体)ずつ作成する計画となっている。本年度は、各生体保存日数において各群4検体ずつ評価した。 いずれの群も切断断端同士の連続性をもった組織は観察されなかったため力学的評価に至っていない。組織学的評価では、脂肪由来幹細胞シート+アドスプレー投与群切断断端部の炎症細胞浸潤が少ない傾向があった。損傷部にはいずれも瘢痕治癒が示唆される組織再生が観察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各モデルの作成状況は予定どおり進行している。本年度では予定の約20%が終了した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きモデル作成、組織学的・力学的評価を継続する。本年度で予定全数の60%を完了する予定である。
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