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頚椎症性脊髄症の痺れの可視化

研究課題

研究課題/領域番号 23K15692
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

川崎 佐智子  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90834002)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2027年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード頚椎症性脊髄症 / 痺れ / 体性感覚誘発電位
研究開始時の研究の概要

CSMの最も頻度の高い症状が上肢の痺れであるが、現在のところ、その評価方法は主観評価のVASしかなく、客観的な評価方法が確立されていない。また、痺れの程度についての手術適応も定まっておらず、術後に残存することが多い症状と言われ、患者満足度を低下させる一つの要因になっている。
本研究で、痺れの刺激が後索(楔状束)を伝導しているという仮説に基づき、後索路を評価する、SEPに着目し、痺れVASとSEP潜時の術後変化が相関するかどうか明らかにすることで、CSMによる痺れとSEP潜時が相関することが明らかになれば、痺れを客観的指標で可視化でき、より適切な手術適応の提案ができるようになることが期待できる。

研究実績の概要

本研究の目的は、頚椎症性脊髄症(CSM:cervical spondylotic myelopathy)による症状の一つである、痺れの客観的な評価指標を確立することである。主観評価である、VAS(Visual Analog Scale)の改善とSEP(Somatosensory Evoked Potential)の改善が関連するかどうかを明らかにする研究である。
CSMに対して手術を施行する患者に、本研究の趣旨について説明し、従来通りの検査に加えて、術前・術後の電気生理学検査(SEP)の追加に同意をいただき、当該年度は患者登録を引き続き行なってきた。現在、登録患者は約20人に達している。より多くの患者データを検討することで、CSMによる痺れVASをSEPで示す本研究の目的を達するためのデータの信頼性が向上する。しかし、目標患者数にはまだ達しておらず、引き続き、十分な説明をした上で、多くの患者に同意してもらえるよう努力が必要である。
一方、術後に研究脱落した症例は死亡以外はなく、高いフォローアップ率を維持できている。術後1年間は、3ヶ月・6ヶ月・1年の各時点でVASの記述とSEP検査を行なっている。術後にSEP潜時が改善している症例が多い。今後症例を増やして、統計学的に明らかにしていく。
また、途中経過を学会で報告し、研究の進捗方法について意見をもらっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

対象となる症例が少なく、登録患者数が当初の予定よりも少ない。

今後の研究の推進方策

登録症例が十分でなければ、登録期間を延長して、登録症例数を増やすようにする。
また、術後経過フォローの脱落がないように、慎重に説明と検査予約の取得を継続していく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 頚椎症性脊髄症術後の痺れの改善は SEPの改善につながるのか?2023

    • 著者名/発表者名
      川崎 佐智子
    • 学会等名
      第52回日本脊椎脊髄病学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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