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新たな麻痺治療技術開発における再支配筋の筋肥大実証と変性疾患への適応拡大に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 23K15712
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

徳武 克浩  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90822289)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード機能的電気刺激 / 運動麻痺 / 再生医療 / neuro-modulation / 神経幹細胞移植
研究開始時の研究の概要

末梢神経内神経幹細胞移植により脱神経筋近傍で脊髄様構造を有する神経節を誘導することで刺激可能な筋に変化させる技術は、中枢からの神経再生が望めない下位運動ニューロン障害が原因の麻痺疾患に対するユニークかつ有効な運動機能再建法となる可能性を秘めている。しかし現状では健常筋と比較し再支配筋の筋力は弱く、臨床応用に向けての課題である。また、筋萎縮性側索硬化症を含む変性疾患への適応も期待されるが、現行の末梢神経損傷モデルのみでは証明出来ていない。再支配筋に対する電気刺激による筋肥大の実証、筋萎縮性側索硬化症モデルマウスでの実験、この2つの課題に取り組むことで、本治療戦略の更なる臨床応用の推進につなげる。

研究実績の概要

未だ治療法のない下位運動ニューロン疾患・損傷により生じる広範な麻痺を、幹細胞移植を用いた再生医療により末梢神経内に新たなニューロンを生着させ固有の神経節を作成し、これに工学技術を融合した機能的電気刺激により制御するという、麻痺治療技術の開発に取り組んでいる。この技術は、中枢からの神経再生が望めない下位運動ニューロン障害が原因の麻痺疾患に対する非常にユニークかつ有効な運動機能再建法となる可能性を秘めている。ただ現状では健常筋と比較し再支配筋の筋力は弱く、臨床応用に向けての大きな課題である。よって、今年度はこの課題克服に向けて、脱神経筋再支配後の反復電気刺激は筋肥大をもたらすかについて検証実験を行っている。
坐骨神経を大腿レベルで切断して脱神経筋モデルラットを作成し、切離後1週で胎生14日目の胎児脊髄由来神経幹細胞を切離神経の遠位断端に移植、その後再支配が生じていることを、組織学的かつ機能学的に確認した。また、カフ電極を装着して最大等尺性トルク(maximum isometric torque: MIT)による筋収縮力および複合筋活動電位の振幅の記録に成功した。その後、カフ電極を留置したまま閉創し、背部から出したコネクタに接続して反復電気刺激によるトレーニングを施行している。現状、カフ電極の長期留置における刺激安定性の担保が課題として上がっている。この課題を克服することで刺激群と非刺激群の比較が可能となるため、問題点をクリアできるよう取り組みつつ、安定した新たな反復刺激方法を模索している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初想定していた刺激では安定せず、正確な比較を行うことに難渋している。異なる方法で安定した反復刺激ができないか模索していたが、研究代表者の予期せぬ長期入院で3か月程度実験が中断、中止となったことが影響し、当初予定していた実際の研究計画、進捗からは遅れている。

今後の研究の推進方策

まだ勤務制限がある中での復帰ではあるが、徐々に業務に戻ることができてきており、体調管理に留意しつつも着実に課題を克服する実験を計画し、進めていく方針としている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 末梢神経内胎子由来脊髄前角細胞移植によって再支配された脱神経筋に対する神経刺激装置を用いた複数関節の運動制御の試み2023

    • 著者名/発表者名
      徳武克浩
    • 学会等名
      第34回日本末梢神経学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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