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サーキュラーRNAを標的としたEwing肉腫の病態解析と新規治療薬の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K15718
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

大城 裕理  琉球大学, 病院, 医員 (10898547)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードEwing肉腫 / 肺転移能 / 抗がん剤耐性 / マイクロRNA / GFP / サーキュラーRNA / 肺転移
研究開始時の研究の概要

Ewing肉腫の抗がん剤耐性や肺転移におけるサーキュラーRNAやマイクロRNAの解析を行う。Ewing肉腫細胞株の親株、抗がん剤耐性株、高肺転移株を対象に以下の課題の検討を行う。1)親株、抗がん剤耐性株、高肺転移株のサーキュラーRNA、マイクロRNAの発現の比較
2)サーキュラーRNAやマイクロRNA、その下流に位置するメッセンジ ャーRNAやタンパク質の発現解析ならびに抗がん剤耐性能獲得、肺転移の促進もしくは抑制効果に関して、in vivoでの比較検討。親株、抗がん剤耐性株、高肺転移株の分子発現を解析し、抗がん剤耐能や肺転移能獲得のメカニズム解明や新規治療法開発につなげる。

研究実績の概要

Ewing肉腫は、手術療法に周術期化学療法を併用することで、予後が改善した疾患であるが、肺転移症例や化学療法に抵抗性がある症例では、治療に難渋する事が多い。Ewing肉腫の転移や細胞増殖能にマイクロRNAが関連していると報告されており、Ewing肉腫の肺転移株や抗がん剤耐性株に関連するマイクロRNAの検索が今後の治療の一助になる可能性がある。Ewing肉腫細胞株に対して、green fluorescent protein(GFP)を形質導入して、細胞内で蛍光を確認した。しかし、セレクションを行ううちにGFPの安定発現を維持できなかったため、細胞内のGFPの発現を安定化させるよう調整している。Ewing肉腫のGFP細胞株を作成して、マウスへ尾静注を行い、肺転移を確認して、肺転移部位を採取し、培養して肺転移細胞株を樹立する。同様な手法を複数回行い、高肺転移株を作成することを検討している。高肺転移株を作成後は、マウスの脛骨へ同所性移植を行い、腫瘍モデルを作成することを計画している。また、現在A673を用いてGFPの形質導入を行っているが、他のEwing肉腫細胞株でもGFPの形質導入を行う予定である。複数のEwing肉腫細胞株にGFP導入を行い、高肺転移株を複数作成し、それぞれのマイクロRNA発現を確認することで、肺転移の機序を探索する。Ewing肉腫のキードラッグである薬剤(ドキソルビシン、イホマイドなど)を用いて、Ewing肉腫抗がん剤耐性株を作成している。こちらも、A673で作成を計画していたが、その他の細胞株も用いて、複数のEwing肉腫細胞株の抗がん剤耐性株を作成する事を計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Ewing肉腫細胞株を複数用いてGFP形質導入を行っているが、安定して発現されない細胞株があり、安定したGFPの発現を維持できるように調整している。また、Ewing肉腫細胞株の抗がん剤耐性株を作成中である。

今後の研究の推進方策

Ewing肉腫細胞株へのGFPの安定発現のため、セレクションの調整を行う。GFP発現を安定化させた後、マウスに移植して、肺転移株を作成する。肺転移株を複数回作成して高肺転移株を作成し、親株とのマイクロRNAなどの変化を確認する。Ewing肉腫細胞株の抗がん剤耐性株を作成後に、親株と耐性株のマイクロRNA発現の違いを確認する。候補となるマイクロRNAの発現を抑制して、同細胞株をマウスへ同所性移植し、腫瘍のマイクロRNAの発現の変化を確認する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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