研究課題
若手研究
肩鎖関節脱臼に対する治療は様々な術式が報告されるものの、現状では回旋制動力が問題である。そこで我々は烏口鎖骨靱帯の構成要素である円錐靱帯・菱形靱帯に着目し、技術的な工夫により解剖学的に再建する方法を考案した。本研究では全身解剖標本を用いた解剖学的靭帯再建術を施行し、実際の手技として理想的な位置に骨孔作成が可能であるかの妥当性を検討する。また未固定凍結人体標本を用いて、この靭帯再建における制動力の定量評価を計画している。さらに実際の肩鎖関節脱臼症例に対して本術式を施行し、その臨床成績及び生体内三次元動態解析を行う。これら3つのアプローチにより、新たな術式の可能性について検討する。