研究課題/領域番号 |
23K15725
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金 栄智 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (40808432)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膝周囲骨切り術 / ster EOS / アライメント / Knee / Osteotomy / Ster EOS |
研究開始時の研究の概要 |
近年、変形性膝関節症の治療として関節温存手術のニーズが増加しており、膝周囲骨切り術が普及してきている。しかしながら、膝周囲骨切り術の術前後アライメントの評価は確立されていない。CTやMRIは,一定量の被曝を伴うことや立位での評価が困難である。SterEOSは、立位脊椎・骨盤・下肢アライメントの三次元的な評価が可能な低被曝画像診断装置であり,三次元モデリングによる正確なアライメント計測、立位姿勢での全身評価、インプラントによるハレーションの影響を回避できるなどの利点がある。本研究では、sterEOSを用いて膝周囲骨切り術の術前計画、術前後アライメントの評価、3次元的な至適評価の確立を進める。
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研究実績の概要 |
超高齢社会を迎えた本邦において、高齢者も健康増進を目的に生涯を通してスポーツに高じる人口が増加している。そのため、近年、変形性膝関節症の治療として関節温存手術のニーズが増加しており、膝周囲骨切り術が普及してきている。しかしながら、膝周囲骨切り術の術前後アライメントの評価は確立されていない。CTやMRIは,人体の複雑な解剖に対する三次元的な評価を可能した一方で、一定量の被曝を伴うことや立位での評価が困難である。 Biplanar slot-scanning full body stereoradiography (以下sterEOS)は、荷重時における脊椎・骨盤・下肢アライメントの三次元的な評価が可能な低被曝画像診断装置であり,三次元モデリングによる正確なアライメント計測、立位姿勢での全身評価、インプラントによるハレーションの影響を回避できるなどの利点がある。本研究では、sterEOSを用いて膝周囲骨切り術の術前計画、術前後アライメントの評価、3次元的な至適評価の確立を進める。 sterEOSの利点としては、①全身の骨形態とアライメントの評価が低被曝により健康被害を最小に抑制しながら撮影可能であること、②散乱X 線を抑制する事により高感度で画像撮影が可能であり、通常の単純X 線像と比較して全身の鮮明な撮影画像を歪みなく評価できること、③立位荷重による全身のアライメント評価が可能であること、④骨折治療や人工関節などの設置金属によるハレーションの影響を受けずに評価可能であること、⑤専用ソフトウェアであるsterEOSワークステーションを使用し3D画像を2 方向の撮影画像から作成可能であり、モデリングにより三次元的な位置,角度,回旋の情報を得ることなどが挙げられる。これらの利点を生かした研究を今後計画し実行していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在ster EOSを用いて、①ster EOSを用いた骨盤下肢アライメントの評価-高位脛骨骨切り術と人工関節全置換術の比較-、②ster EOSを用いた高位脛骨骨切り術後の回旋評価という二つの研究を進めており、学会発表などを行っている。またそれに伴い他のデータについても解析を行っている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、前述の発表した研究に関する論文化を速やかに進めていく。 またster EOSを用いた他の研究を進めていく方針である。
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