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自己集合性ペプチドハイドロゲルと骨髄濃縮液移植の膝前十字靭帯再建術への治療効果

研究課題

研究課題/領域番号 23K15727
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

藤野 圭太郎  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (40796273)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード前十字靭帯再建術 / ペプチドハイドロゲル / マウス / 骨髄濃縮液
研究開始時の研究の概要

移植腱と骨孔間の癒合は、前十字靭帯再建術(以下ACLR)の成功の鍵となる。より早期かつ確実な癒合を実現するために、本研究ではscaffoldとして細胞接着性に優れた自己集積性ペプチドハイドロゲル(KI24RGDS)と、多数のcell、growth factorを含む骨髄穿刺濃縮液を併用し、両者を混合したゲルをマウスACLRモデルに移植することで、その移植腱と骨孔間の癒合が促進されるかを調査する。本研究の結果はACLRの治療成績の向上のみならず、肩腱板断裂、アキレス腱断裂といった腱付着部断裂の治療全体へ応用が期待できる。

研究実績の概要

トルイシンブルー染色および石灰化線維軟骨の面積を評価したところ、両群ともに経畤的に骨孔と移植腱の癒合部の成熟が進んでいた。術後14日目KI24RGDS群の石灰化線維軟骨の面積は、コントロール群と比較し統計学的有意に大きかったが,28日目では有意差を認めなかった。最大破綻強度も同様に,術後14日目でKI24RGDS群が有意に大きく、28日目で有意差を認めなかった。免疫染色では術後7日目で両群ともにαSMA陽性の細胞数は最大となったが、KI24RGDS群はコントロール群と比較し、有意に細胞数が多かった。以上のことからKI24RGDSがαSMA陽性細胞などの、前駆細胞の足場となるとともに、細胞浸潤を促進し、癒合形成までの期間を短縮した可能性が示唆された。また,本研究において操作性や力学的強度においても、KI24RGDSが十分ACLRに適した医療材料であることが示された。本研究内容については、国内、国外の学会にて報告し、英語論文として提出している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

第1段階であるKI24RGDSの有効性について実証し、論文化まで達成していることから、概ね研究計画通り進んでいる。

今後の研究の推進方策

KI24RGDSと骨髄吸引濃縮液の併用について現在研究を実施中である。今年度中の研究終了を目指し、来年度の論文化を目指している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Repair potential of self-assembling peptide hydrogel scaffold for anterior cruciate ligament reconstruction in a mouse model2024

    • 著者名/発表者名
      Keitaro Fujino, Yoshiaki Hirano, Natsuki Yamamoto, Yukiko Yoshimura, Atsushi Yokota, Masashi Neo.
    • 学会等名
      ORS 2023 Annual Meeting
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] マウス前十字靱帯再建術における自己組織化ペプチドハイドロゲルの治療効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      藤野 圭太郎, 平野 義明, 吉村 柚木子, 横田 淳司, 根尾 昌志
    • 学会等名
      第38回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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