研究課題
若手研究
本研究の目的は関節窩軟骨欠損が肩関節を動かした際の上腕骨頭の運動に与える影響を調査すること、術後にその骨頭の運動が改善するかを調査することである。関節窩軟骨は、関節窩骨の上を覆い最終的な安定性を肩関節に与えている重要な組織であるが、いままで、多くの研究は骨を中心に行われてきた。それは、画像診断で軟骨を捉えることが難しかったことが要因と考えられる。近年、MR画像の進歩により、薄い軟骨の病態を捉えられるようになってきている。今後、手術前に軟骨欠損を正確に評価することが可能になれば、本研究結果から治療が必要な軟骨損傷の程度がわかり、再脱臼や変形性関節症のリスクを低下させることができると考えられる。