研究課題
若手研究
転写因子nuclear factor kappa B(NF-κB)は破骨細胞による骨吸収を促進し、骨芽細胞による骨形成を抑制することで骨粗鬆症を重症化する。当グループはヒト全組織で普遍的に発現している核内酸性蛋白質(MTI-Ⅱ)がNF-κBに直接結合し、その転写活性を阻害することを世界で初めて見出した。MTI-Ⅱは既存のNF-κB阻害剤と異なり、NF-κB経路の上流は阻害せず最下流の核内での阻害を示すことより有効性と共に安全性の高い新規治療となることが期待される。本研究の目的は閉経後骨粗鬆症モデル動物に対するMTI-Ⅱペプチドの安全性と有効性を検証し臨床応用を目指すことである。