研究課題
若手研究
骨肉腫は悪性度の高いがんで、患者はしばしば四肢の切断を余儀なくされる。そのため、骨肉腫に対する有効な予防、治療法の確立は喫緊の課題である。12型コラーゲンは主に骨芽細胞に発現し、その細胞形態や細胞間コミュニケーションを制御する重要な因子であることから、骨芽細胞系譜由来のがんである骨肉腫において示されていない役割を持っていると推測された。そこで本研究では、12型コラーゲン発現を変化させた骨肉腫細胞株や骨肉腫モデルマウスを用いて、12型コラーゲンの骨肉腫における役割を解明し、治療ターゲットとしての可能性を検討する。本研究成果は骨肉腫に対する四肢の切断に寄らない新たな治療法確立への貢献が期待される。