研究課題/領域番号 |
23K15772
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
赤川 友布子 関西医科大学, 医学部, 研究医員 (70714880)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 尿中細菌叢 / クランベリー / urobiome / 過活動膀胱 |
研究開始時の研究の概要 |
尿中にも細菌叢が存在することが明らかとなり、健康への関与が注目されている。近年では、過活動膀胱患者の尿中細菌叢の乱れ(dysbiosis)が相次いで報告され、今後尿中細菌叢をターゲットとした治療介入研究の発展が期待される。一方で、クランベリーの摂取は過活動膀胱や繰り返す尿路感染症の予防に有効であることが以前から報告されているが、その作用機序は明らかではない。本研究では、「クランベリーの摂取が尿中細菌叢に及ぼす影響を明らかにし、過活動膀胱に対する新たな治療戦略の獲得を目指す」ことを目的とする。本研究成果は、尿中細菌叢をターゲットとした疾患の発症予防や治療法の開発に繋がる重要な一歩であると考える。
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研究実績の概要 |
これまでヒトの尿は無菌であると考えられていたが、次世代シークエンサーによる網羅的遺伝子解析技術の発展により、尿中にも細菌叢が存在することが明らかとなり、健康への関与が注目されている。近年では、過活動膀胱を有する患者で尿中細菌叢の乱れ(dysbiosis)をきたしていることが相次いで報告され、今後尿中細菌叢をターゲットとした治療介入に関する研究の発展が期待される。一方でクランベリー(ジュースもしくは抽出物)の継続的な摂取は過活動膀胱や繰り返す尿路感染症の予防に有効であることが以前から報告されているが、その作用機序は明らかではない。本研究では、私たちが過去に取り組んだ小児腸内細菌叢の解析手法をもとに、「クランベリーの継続的摂取が尿中細菌叢に及ぼす影響を明らかにすることによって、過活動膀胱に対する新たな治療戦略の獲得を目指す」ことを目的とする。 2023年度は健常成人40名を対象として、クランベリージュースが尿中細菌叢に及ぼす影響をプラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を用いて明らかにすることを目的とし、介入試験を実施した。研究計画は滞りなく実施することができ、現在尿中細菌叢を解析している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
尿からDNAを抽出する作業に予想以上に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
細菌叢解析を実施し、クランベリージュースが健常成人の尿中細菌叢に及ぼす影響を明らかにする。その上で、2024年度は昼間尿失禁を有する小児を対象とした介入研究を実施し、クランベリーの継続的摂取が尿中細菌叢に及ぼす影響を明らかにすることによって、過活動膀胱に対する新たな治療戦略の獲得を目指す
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