研究課題/領域番号 |
23K15790
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
堀 俊太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30623681)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 腎移植 / 腸内細菌叢 / 免疫抑制剤 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫抑制剤の一つであるタクロリムスの登場により腎移植の治療成績は向上した。日常臨床においてタクロリムス血中濃度の設定は重要であるが、患者毎に至適血中濃度維持に必要な用量が異なることをしばしば経験する。現在われわれは、基礎研究と臨床研究で、腎移植における腸内細菌叢の解析を行い、各種免疫抑制剤に特徴的な腸内細菌叢の構成や、腎毒性・筋量との関連、またタクロリムス代謝速度と腎毒性の関連も確認できている。今後の取り組みとして、タクロリムス低用量で至適血中濃度の安定化させ、過剰免疫や過少免疫、腎毒性を軽減することを目的とし、タクロリムス代謝・吸収にもたらす影響について腸内細菌群に着目して検討する。
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研究実績の概要 |
マウスを対象とした検討においては免疫抑制剤を内服させ糞便や腎、腸腰筋、血清を採取した。糞便は16SrRNA PCR を用いた細菌叢の網羅的解析を外部業者へ委託した。また、腎組織は上皮間葉転換マーカーと老化マーカーで染色し、現在検討中である。筋組織はHE染色で筋繊維の評価を行い、同時に撮影したCTで筋委縮等を比較検討している。ヒトを対象とした検討においては現在症例蓄積中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ヒト検体の便採取がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
ヒトを対象とした研究においては、便採取を確実に行い、遅れを取り戻す。 マウスを対象とした研究においては、現在16SrRNA解析中で、腎機能や筋障害、液性因子の検討を行い、予防法に関与する腸内細菌叢や液性因子を抽出し、腎障害や筋障害の予防策を講じた検討を行う予定である。
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