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産後うつへのアロプレグナノロンの役割解明-周産期メンタルヘルスの向上を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 23K15805
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

廣瀬 明日香  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (10778468)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードallopregnanolone / 産後うつ / プロゲステロン代謝物 / 周産期メンタルヘルス / 周産期うつ / アロプレグナノロン
研究開始時の研究の概要

産後うつは罹患率が15%と高く自殺や児虐待の原因ともなり得るため、非常に注目されて
いる。2019年に米国食品医薬品局は産後うつを適応としallopregnanolone(ALLO)の静脈注射剤を承認した。ALLOとは、プロゲステロンの代謝物でリラックス作用をもち、産後はプロゲステロンと共に低下する物質であるが、なぜALLOが産後うつに有効なのかは不明なままである。本研究では、プロゲステロン代謝物や精神症状を、妊娠中から産後4か月まで長期に亘り観察する。日本人の産後うつ患者でALLOが低下しているか、さらに妊娠産褥期のどの時期の、代謝経路のどの段階での変化が産後うつに影響するか解明する。

研究実績の概要

産後うつは罹患率が15%と高く自殺や児虐待の原因ともなり得るため、非常に注目されている。2019年に米国食品医薬品局(FDA)は産後うつを適応としallopregnanolone(ALLO)の静脈注射剤を承認した。ALLOとは、プロゲステロンの代謝物でリラックス作用をもち、産後はプロゲステロンと共に低下する。ただ、ALLOと周産期のうつの関連については賛否両論あり、なぜALLOが産後うつに有効なのか不明なままである。本研究では、妊娠中から産後4か月まで長期に亘る経時的変化を観察し、ALLOへの代謝の影響も調査する。
2023年度は、以前より行ってきた産後脱毛と精神症状に関するアンケート研究の解析や報告を進めてきた。産後脱毛は産後2~4ヶ月頃から始まり、6ヶ月から1年程度続く脱毛である。程度には個人差があるが、中には頭部全体に強い脱毛を認める場合や長期に渡る場合もあり、精神的に不安定になりやすい産後における大きなストレス要因となりうる。この研究の中で、産後脱毛の程度が強いほど、同時期の不安症状が強いことが明らかになり、現在論文投稿中である。産後うつは様々な要因が複合的に関連して、発症や悪化に影響すると考えている。よって、私が得た産後脱毛の研究結果も考慮し、産後脱毛の程度を主観的評価のみでなく客観的にも評価をしながら、ALLOと産後うつとの関連も評価する方針としている。
2023年5月から2023年9月まで育児休業を取得していたが、その後研究計画を進め倫理審査委員会への提出を準備している。今年度よりリクルートを開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年5月から2023年9月まで育児休業を取得していたため。

今後の研究の推進方策

以前より行ってきた、産後脱毛と精神症状に関するアンケート研究の解析や報告を進める中で、産後脱毛の程度が強いほど、同時期の不安症状が強いことが明らかになった。現在論文投稿中である。産後脱毛は産後2~4ヶ月頃から始まり、6ヶ月から1年程度続く脱毛である。程度には個人差があるが、中には頭部全体に強い脱毛を認める場合や長期に渡る場合もあり、精神的に不安定になりやすい産後における大きなストレス要因となりうる。産後うつは様々な要因が複合的に関連して、発症や悪化に影響すると考えている。よって、私が得た産後脱毛の研究結果も考慮し、産後脱毛の程度を主観的評価のみでなく客観的にも評価をしながら、ALLOと産後うつとの関連も評価する方針としている。
現在、倫理審査委員会への書類提出を準備しており、今年度よりリクルートを開始する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Investigation of exacerbating factors for postpartum hair loss: a questionnaire-based cross-sectional study2023

    • 著者名/発表者名
      Hirose Asuka、Terauchi Masakazu、Odai Tamami、Fudono Ayako、Tsurane Kotoi、Sekiguchi Masaki、Iwata Misako、Anzai Tatsuhiko、Takahashi Kunihiko、Miyasaka Naoyuki
    • 雑誌名

      International Journal of Women’s Dermatology

      巻: 9 号: 2 ページ: e084-e084

    • DOI

      10.1097/jw9.0000000000000084

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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