研究課題
若手研究
妊娠高血圧腎症(PE)は妊産婦死亡・周産期死亡の原因となるだけでなく、児の発達障害や母児の将来の生活習慣病罹患などその影響は生涯にわたる。しかし、現時点で有効な治療法や予防法は存在しない。2021年にPE発症予測の補助マーカー測定の臨床応用が開始されたことに着目し、予防法の探索のため本研究を立案した。本研究は、予防法としてタダラフィルを用いて、PEモデルマウスでのPE発症予防効果やその機序を検討する。PEの予防介入の確立は、同疾患で死亡する母児の減少、日常生活に支障をきたす後遺症を有する児の減少、生活習慣病罹患リスクの軽減という生涯にわたる母児の健やかな成育環境形成への波及効果が期待できる。