研究課題
若手研究
子宮内膜症は生殖年齢女性の6-10%に認められるエストロゲン依存性の疾患である.月経困難症,骨盤痛,排便痛,性交痛,不妊症などの症状を呈するが,子宮内膜症の病態について未だ不明な点が多い.我々は遺伝子解析を鋭意遂行してきたが,ゲノム変異情報だけによるPrecision Medicineには限界があり,より細やかなPersonalized Medicineへ繋ぐためにはゲノム変異だけではない新規解析戦略が必要である.そこで今回,RNA転写後塩基の修飾「RNA編集」に着目し,子宮内膜症におけるRNA編集の意義を解析するとともに,これをターゲットとした新しい子宮内膜症診断・治療戦略の確立をこの研究で目指している.