研究課題/領域番号 |
23K15826
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
藤嶋 明子 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (00866460)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 鉄欠乏性貧血 / 妊娠高血圧症候群 / 鉄代謝 / 周産期 / プレコンセプションケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、妊娠初期から産後にかけて鉄動態・その他微量元素・血液希釈についての縦断的検討および分娩時の母、胎盤、胎児の横断的検討を行う。それにより①周産期合併症のリスクを減らす最適な妊娠前の鉄貯蓄量を明らかにし、妊娠期の貧血に対する適切な治療アルゴリズムを構築する。②鉄欠乏が妊娠高血圧症候群に直接関与しているのかを解明する。 本研究で得られた内容は妊娠時の縦断的・横断的な微量元素についての世界的にも初めての大規模なデータであり、今後の我が国のプレコンセプションケア(妊娠前のヘルスケア)・周産期医療領域の発展に極めて有用となると期待される。
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研究実績の概要 |
本研究では、妊娠初期から産後にかけて鉄動態・その他微量元素・血液希釈についての縦断的検討を行う。それにより①周産期合併症のリスクを減らす最適な妊娠前の鉄貯蓄量を明らかにし、妊娠期の貧血に対する適切な治療アルゴリズムを構築する。②鉄欠乏が妊娠高血圧症候群に直接関与しているのかを解明する。鉄のみに着目された研究が多く報告されていることに対し、その他の微量元素・栄養素の推移、血液希釈、胎盤病理所見も含めた検討を行う。本研究で得られた内容は妊娠時の縦断的・横断的な微量元素についての世界的にも初めての大規模なデータであり、今後の我が国のプレコンセプションケア(妊娠前のヘルスケア)・周産期医療領域の発展に極めて有用となると期待される。 現時点で50人を超える症例が研究に参加しており、初期の段階で鉄欠乏や銅欠乏、血清亜鉛値の低値、血清葉酸値の低値など低栄養の女性が多いことが明らかになった。これらは妊娠前からのサプリメント内服の有無により大きく影響を受けており、妊娠前からの葉酸を含むマルチビタミンの摂取が重要であることが示唆された。現在は症例蓄積中であり、周産期アウトカムとの関連について、および妊娠経過に伴う変化についてはデータがないものの、今後の結果が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
倫理委員会などの手続きに時間を要したが、順調に症例の蓄積が開始されている。本研究の結果は今年度中には目標数が集まる予定であり、来年度にデータ解析および報告を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
症例蓄積を今年度末まで実施する。来年度には海外学会も含めた学会発表及び、論文投稿を進める予定である。
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