研究課題
若手研究
体内時計の乱れは生体に様々な悪影響をもたらす。妊娠期においても、社会的時差ボケが妊娠合併症発症や胎児発育遅延の関連因子であるとの報告がある。しかし、そのメカニズムについては不明である。そこで本研究では、胎盤特異的に時計遺伝子を欠損させたマウスを作製し、このマウスの胎盤について形態的および機能的な変化を解析する。さらに母体の健康状態や胎児の発育状況を検討し、胎盤局所の概日リズムが母子の健康に与える影響を解明する。概日リズムという普遍的な事象が胎盤に与える影響を明らかにすることで、胎盤という哺乳類特異的かつ妊娠期のみ存在するという特殊な組織を理解することに繋がる。