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花粉食物アレルギー症候群マウスモデルの作製と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K15856
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関旭川医科大学

研究代表者

大原 賢三  旭川医科大学, 医学部, 講師 (20596308)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード花粉食物アレルギー症候群 / シラカバ花粉症 / PFAS / Bet v 1 / Mal d 1
研究開始時の研究の概要

現在の花粉食物アレルギー症候群(PFAS: pollen food allergy syndrome)の治療は厳格な原因食物の回避のみであり、患者のQOLは著しく損なわれる。
PFASは、北欧では最も多い 食物アレルギーであり、花粉抗原と食物抗原の交差反応性によって生じる。原因花粉抗原は シラカバ主要抗原Bet v 1が最も多い。主な原因食品はリンゴなどのバラ科の果物である。PFAS発症機序に関してはIgEの関与を示したものが多いが、治療法につながる詳細な免疫学的機序の報告はない。今回我々は、新規 PFASマウスモデルを樹立し、PFAS発症の責任シグナルを同定、新規治療法開発を目標とする。

研究実績の概要

Balb/cマウスに2回/週シラカバ花粉をアジュバントなしで経鼻投与した。4週間感作の後にシラカバ花粉の抽出物を腹腔内投与したところ、直腸音の低下、マウスの運動能の低下でアナフィラキシー症状の出現を確認できた。
シラカバ花粉感作2週後、4週後の時点で血液を採取し、シラカバ特異的IgE, IgG を測定したところそれぞれコントロールに比較して有意な上昇が確認できた。また、同じ血液サンプルを用いてシラカバ花粉で感作されたマウスにリンゴ主要抗原Mal d 1特異的IgE, IgGが産生されているかどうかをELISAで検討したところ、リンゴ抗原に感作されていないマウスからリンゴ主要抗原Mal d 1 特異的免疫グロブリンの産生が確認された。これによりBet v 1とMal d 1の交差反応性が動物モデルでも確認され、ナイーブなマウスにシラカバ花粉をアジュバントなしで経鼻投与すると、リンゴ主要抗原Mal d 1特異的な免疫グロブリンが産生されるという実臨床に即した事象が証明できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していた初年度にアジュバントなしでシラカバ花粉を経鼻投与でマウスに感作、そのマウスにアナフィラキシー反応を惹起させることに成功した。また、リンゴ抗原で感作していないにもかかわらずリンゴ主要抗原に対するIgG, IgEの上昇が確認できたことも大きな成果と考えられる。

今後の研究の推進方策

当初の計画では花粉食物アレルギー症候群PFASのマウスモデルを樹立、実臨床に即した口腔周囲の症状の評価のためにPCA(passive cutaneous anaphylaxis)を初年度に行うことを目標としていたが遂行できなかった。計画通りに実験を行えるように予定をbrush up中である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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