研究課題
若手研究
現在の花粉食物アレルギー症候群(PFAS: pollen food allergy syndrome)の治療は厳格な原因食物の回避のみであり、患者のQOLは著しく損なわれる。PFASは、北欧では最も多い 食物アレルギーであり、花粉抗原と食物抗原の交差反応性によって生じる。原因花粉抗原は シラカバ主要抗原Bet v 1が最も多い。主な原因食品はリンゴなどのバラ科の果物である。PFAS発症機序に関してはIgEの関与を示したものが多いが、治療法につながる詳細な免疫学的機序の報告はない。今回我々は、新規 PFASマウスモデルを樹立し、PFAS発症の責任シグナルを同定、新規治療法開発を目標とする。