研究課題/領域番号 |
23K15876
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
尹 泰貴 関西医科大学, 医学部, 講師 (60620755)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 好酸球 / CD69 / 好酸球性副鼻腔炎 / Galectin-1 / S100A8 |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球性副鼻腔炎は、鼻茸の形成、嗅覚障害、喘息の合併を有し、社会的な問題となっている疾患である。その病態形成には、2型炎症反応により活性化した好酸球が中心的な役割を果たすことが明らかになっている。その治療法は、手術加療による炎症組織の減量とステロイド剤の長期にわたる全身投与が主体となる。しかし、ステロイド剤の副作用などの問題があり、新しい治療法の開発が強く求められている。そのため、病態の原因である好酸球の活性化の制御を、CD69の発現と機能をその結合物質であるGalectin-1とS100A8を切り口として制御法を開発することを目的としている研究である。
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研究実績の概要 |
好酸球性副鼻腔炎(Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis:ECRS)は、喘息を高頻度に合併し、鼻茸組織中に活性化好酸球が高度に浸潤する難治性疾患である。好酸球は、炎症組織中で活性化マーカーの一つであるCD69を高発現する。申請者は、好酸球に発現するCD69の程度と臨床症状が相関すること、およびCD69のクロスリンキングよって好酸球特異的組織障害性タンパク質の放出が増加することを明らかにしている。生体内におけるCD69の生理的リガンドとしてガレクチン1が知られているが、前者は抗炎症作用として働くことが報告されている。しかし、好酸球に発現するCD69を介した機能的役割に関しては明らかになっていない。 前年度は、ガレクチン1のmRNA発現量、ECRSおよびアレルギー性鼻炎患者でPCRを用いて確認した。結果、両者ともにガレクチン1の発現量の低下を認めている。 また、in vitroの実験として、好酸球にガレクチン1と添加して培養したところ、生存率の低下を認めた。 以上より、炎症部位ではガレクチン1が低下しており、炎症が遷延していること、および、ガレクチン1投与することによる炎症抑制作用が考えられる結果である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
in vitroの実験施行が、順調に推移しており、おおよそ順調に研究が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、前年度のin vitroの結果を踏まえ、アレルギー性疾患モデルマウスを用いたin vivoの実験を予定している。 また、CD69を介したガレクチン1の作用を解明するため、さらなるin vitroの実験を予定している。 S100A8に関しても同様のin vitro,in vivoの実験を予定している。
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