研究課題
若手研究
本邦の喉頭癌の年間発症者数は年々増加しているが、喉頭癌治療で頻用される放射線照射によって生じる声帯の瘢痕化は音声を悪化させ、治療後の生活を不自由にする。放射線治療による瘢痕化は物理損傷によるものと異なり、成熟までにより長期の時間を要するほか物理損傷後の瘢痕化で通常増加するTGF-beta1という遺伝子発現がむしろ減少するなど、特徴的な発症様式を有することが申請者らの既報で示された。本研究では放射線照射後瘢痕に対して有望な予防法は存在するのか解明することをこころみる。