研究課題
若手研究
本邦では世界に先駆けて光免疫療法が保険医療として実施されているが、実臨床において本治療に抵抗性の腫瘍も経験される。治療抵抗性をもたらす因子はEGFR発現の低下や、レーザ光の照射不充分が指摘されている。しかし、申請者の予備検討によると残存腫瘍細胞はEGFRを過剰発現しており、レーザ光照射も充分であることから、他の治療抵抗性因子が存在することが疑われる。本研究では光免疫療法前後の臨床検体を用い、治療効果に関する因子をゲノム科学的・分子生物学的実験を用いて探索し、さらに3Dプリンターで構築した腫瘍環境モデルによる検証実験を行う。これらの検討により、患者選択に資するバイオマーカーの確立を目指す。