研究課題
若手研究
申請者は、感音難聴に活性酸素種(ROS)が関与することに着目、活性酸素産生酵素(Nox)のうち、内耳特異的 Nox として知られる Nox3 の遺伝子改変マウスを作製し、ROS が感音難聴を引き起こす機序を明らかにしてきた。本研究では、リボンシナプスと内耳でNox3に次いで発現が高くNox3と協調的に機能すると予測されるNox4に着目し、独自に開発したNox4遺伝子改変マウスを臨床疾患モデル(加齢・騒音・薬剤性難聴)に供することで、ROSが感音難聴を引き起こす更なる詳細な機序解明を目的とする。目的達成により、ROSが関与する感音難聴の新しい予防法や治療法開発の先駆けとなることを目指す。