研究課題
若手研究
末梢からの入力が増強あるいは減弱するなどの外部からの感覚入力の変化を伴った際に、その入力先である中枢においては神経細胞のシナプスの強弱を調整する可塑性が存在する。この仕組みを恒常的可塑性と呼び、脳幹から大脳においてこのような生体の恒常性を維持する機構が存在することが知られており大脳皮質聴覚野において観察される。本研究においては、大脳皮質聴覚野が外界からの入力が障害された際の可塑的な変化を引き起こす機序はいったい何なのか、それはどのように起こるのか、さらに、聴覚野への入力を回復させることで聴覚認知の改善あるいは予防の可能性はあるのかについて解明する。