研究課題/領域番号 |
23K15898
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
神人 彪 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (90966251)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | Frey症候群 / 耳下腺腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
Frey症候群は耳下腺手術の合併症の一つで、食事時に耳下部から頬部の発汗および発赤を示す。耳介側頭神経由来の唾液分泌の神経が手術で切断されて再生する際に汗腺を過誤支配することで生じるとされ、原因となる耳介側頭神経の耳下腺内での走行および分布を調べることで、Frey症候群発症の予測を可能にし、患者に最適化した予防法を選択するための指標を作る。方法としては、解剖献体から摘出した耳下腺を用い、連続組織切片を作製し、耳介側頭神経の分布を調べる。加えて、当教室で施行した良性耳下腺腫瘍手術症例における腫瘍の位置とフライ症候群の発生率を後方視的に解析し、解剖献体から得られた結果と比較解析する。
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研究実績の概要 |
本研究は耳下腺手術の合併症の一つであるFrey症候群について、その原因とされる耳介側頭神経に着目し、基礎と臨床の2方面からの検討を計画したものである。 まず、耳介側頭神経の耳下腺内での分布を調べるために、ご遺体からの耳下腺の切片において免疫染色での同定を試みた。nNOS, VAChT, ChAT, Tyrosine Hydroxylaseでの染色を行ったが、標的となる神経の同定は困難で安定した同定方法について検討中である。 一方で、臨床の方からは過去の手術症例からデータを抽出し、腫瘍の耳下腺内での位置(亜部位)によりFrey症候群の発症率が異なることが分かった。これについては2024年9月に口腔咽頭科学会にて報告予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表研究者が予定外の長期入院が必要になったが、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
予備実験としての耳下腺切片内での耳介側頭神経の同定方法に難渋している。微小な神経であると推定されるので、条件を変えてさらに追究する予定である。また、臨床統計の結果から着目する部位も明らかになったため、そちらに焦点を当てて進めていく。
また、臨床統計の結果に関しては2024年9月に口腔咽頭科学会にて報告予定である。
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