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肥満2型糖尿病モデル動物を用いた糖尿病網膜症早期における新規分子標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23K15902
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

菊地 香澄  北海道大学, 大学病院, 医員 (10963168)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード糖尿病網膜症 / 慢性炎症 / 酸化ストレス / SDT fatty ラット / ペリサイト / 炎症 / SDT fattyラット
研究開始時の研究の概要

糖尿病網膜症は重篤な視機能障害をきたす疾患である。しかし、初期病態の検討は十分になされておらず、その理由のひとつとして適切な動物モデルの不在がある。
申請者らは、肥満2型糖尿病モデル動物である Spontaneously Diabetic Torii (SDT) fatty ラットが、ヒト糖尿病網膜症の初期変化であるペリサイト脱落や毛細血管径拡張を呈し、その病態にヒト糖尿病網膜症と同様に慢性炎症が関与していることを明らか にした。
本研究は、SDT fatty ラットを用いて、糖尿病網膜症の初期病態を司る分子(群)を特定し、その同分子(群)が惹起する病態機序を解明することを目的としている。

研究実績の概要

糖尿病網膜症は重篤な視機能障害をきたす疾患であり、その病態解明と視機能予後改善は眼科における重要な課題である。手術介入が必要となる増殖期(末期)の網膜症患者検体を用いた検討から、血管内皮増殖因子(VEGF)が病態責任分子として同定され、その阻害薬が中期から後期の糖尿病網膜症患者の視力予後を改善させる結果となった。一方で、糖尿病網膜症が初期の段階でヒト網膜組織検体を入手することは困難であり、初期病態には未だ不明な点が多く、主要責任分子も明らかでない。さらに、適切な動物モデルの不在であることも糖尿病網膜症の初期病態解明を困難にしている。
研究代表者らは肥満2型糖尿病モデル動物である Spontaneously Diabetic Torii (SDT) fatty ラットが、ヒト糖尿病網膜症の初期変化であるペリサイト脱落や毛細血管径拡張を呈し、その病態にヒト糖尿病網膜症と同様に慢性炎症が関与していることを明らかにした。
本研究では、糖尿病網膜症の初期病態を模した動物モデルであるSDT fatty ラットを用いて、糖尿病網膜症の初期病態を司る分子(群)を特定すること、および同分子(群)が惹起する病態機序を解明することを目指している。
令和5年度の研究では、SDT fattyラットの網膜症の発症時期を確認するために、網膜機能を評価する網膜電図の条件検討を行なった。また、糖尿病網膜症の初期病態に関連する分子群を絞りこむため、ラット網膜からRNAを抽出しRNAseqを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請書に記載した研究計画の中において、SDT fattyラット網膜における候補分子の絞り込みおよび掲示的変化を検討するために、網膜をRNA seqへ提出した。当初予定していたマイクロアレイと手法は若干異なるが、概ね順調な経過であると自己評価している。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、RNA seqの結果解析を行い、病態責任分子について検証する。加えて、研究計画に従い、トリプシン消化法を用いて網膜血管標本を作成し、ペリサイトの脱落や毛細血管径の拡張など形態変化が起きる時期について検討を行う。また網膜血管標本のHE染色、免疫染色および網膜切片の免疫染色を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Phosphorylation of αB-Crystallin Involves Interleukin-1β-Mediated Intracellular Retention in Retinal Muller Cells: A New Mechanism Underlying Fibrovascular Membrane Formation2023

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Taku、Kase Satoru、Shinkai Akihiro、Murata Miyuki、Kikuchi Kasumi、Wu Di、Kageyama Yasushi、Shinohara Masami、Sasase Tomohiko、Ishida Susumu
    • 雑誌名

      Investigative Opthalmology & Visual Science

      巻: 64 号: 10 ページ: 20-20

    • DOI

      10.1167/iovs.64.10.20

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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