研究課題
若手研究
未熟児網膜症は小児における失明の代表的な原因であり、世界で毎年約50,000人が失明している。ROPのスクリーニングには、頻回の眼底検査しかなく、呼吸や心拍の変動など児に与えるストレスが非常に大きい。そこで我々は簡便かつ頻回に採取できる新生児の涙を用いた検査システムを開発することを目的とする。本研究による知見によって、涙液による簡便な検査システムが開発できれば、新生児に負担をかける眼底検査をする前にハイリスクの新生児のスクリーニングが可能となる。また、小児科医であっても検査可能となり、より緊密な眼科医との連携が可能となり、ひいてはROPによる視力障害のリスクを減らすことができる。