研究課題/領域番号 |
23K15931
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
魚谷 竜 鳥取大学, 医学部, 助教 (20869846)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 未熟児網膜症 / 涙液 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
未熟児網膜症は小児における失明の代表的な原因であり、世界で毎年約50,000人が失明している。ROPのスクリーニングには、頻回の眼底検査しかなく、呼吸や心拍の変動など児に与えるストレスが非常に大きい。そこで我々は簡便かつ頻回に採取できる新生児の涙を用いた検査システムを開発することを目的とする。本研究による知見によって、涙液による簡便な検査システムが開発できれば、新生児に負担をかける眼底検査をする前にハイリスクの新生児のスクリーニングが可能となる。また、小児科医であっても検査可能となり、より緊密な眼科医との連携が可能となり、ひいてはROPによる視力障害のリスクを減らすことができる。
|
研究実績の概要 |
未熟児の診察の度に涙液サンプルを取得しており、症例数は特に増減はないが例年通りに発生するため、順調にサンプル数の追加が得られている。1年で予定通り200-300のサンプルが追加されており、データも順調に得られている。途中経過で得られた知見を共同研究者が第128回日本眼科学会、2024 annual meeting of the Association for Research in Vision and Ophthalmologyなど各種学会でも報告している。未熟児網膜症という診断、治療の難しい分野において、涙液採取という低侵襲で簡便な方法で診断を得るという画期的な取り組みに対して注目は高く、さらなるデータの蓄積により論文化できる日も近いと考える。研究中、被検者数は40-50人程度に上っているが、有害事象も認めず、今後も研究を継続する上で方法の変更を検討する必要はないと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
サンプルの取得が予定通りに進んでいる。解析も滞りなく進んでおり、概ね意図したとおりのスケジュールで進んでいる。現状では、今後サンプル取得ペースが減る、解析に困難が生じるなどの問題は予測されておらず、計画通りに進捗すると予想している。
|
今後の研究の推進方策 |
これまでに集まったサンプルの解析により、予想通りであったデータと予想外の新たな知見を示すデータが得られている。サブ解析を進めることでエクソソーム以外のタンパクにも未熟児網膜症発症と関連するものがいくつか見つかりつつある。本来のエクソソーム研究を推進するとともに、副次的に得られたデータの蓄積と解析を進め、こちらも論文化することを検討したい。
|