緑内障は視神経軸索変性が先行し網膜神経節細胞死となる不可逆的な神経変性疾患である。我々は動物モデルでオートファジーのマーカーであるp62が上昇する事を報告している。緑内障と酸化ストレスの関連も多く報告されているが、p62は酸化ストレスとも関連の深い分子であり視神経軸索および網膜神経節細胞において、p62を介したオートファジーと酸化ストレスの両方に影響を与えるメカニズムがあるのではないかと考えた。緑内障モデルでのp62の発現を糸口に、酸化ストレスとオートファジーの両者に関わる経路を明らかにし緑内障の発症メカニズムを解明する。又、軸索保護により緑内障を根本治療するための治療ターゲットを導き出す。
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