研究課題
若手研究
近年、生体吸収性骨接合材の新素材としてマグネシウム合金が注目され、国内外で研究が進められている。Mg合金は骨接合に十分な高強度を有し、かつ生体吸収性素材であることから、従来の骨接合素材であるチタン性素材と吸収性高分子材料の優れた特徴を兼ね備えた、生体吸収性素材となり得る。さらに、現在骨欠損部の補填材として用いられているβ-リン酸三カルシウムにも骨形成能があることが知られており、渡辺らはβ-TCPを含有した新しいMg合金の開発に成功した。本研究では従来のMg合金の特徴の改良を目指し、この新素材の機械的性質、分解挙動、骨形成への影響を解析し、将来の臨床応用を念頭に置いたものである。