研究課題/領域番号 |
23K15954
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
朝日 林太郎 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70714749)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 放射線障害 / 分割照射 / 確定的障害 |
研究開始時の研究の概要 |
担癌マウスモデルを用いて、一定の放射線治療量を設定し、様々な分割照射プロトコール(一回照射量、照射回数、照射間隔など)で照射を行い、その癌治療効果と共に、周囲健常組織および間葉系幹細胞への長期的放射線障害を評価する。これにより、確定的放射線障害の病態解析を行うとともに、放射線照射プロトコールを最適化することにより、放射線治療により誘導される慢性放射線障害を最小化することを目的する。さらに、慢性放射線障害の予防治療の可能性、障害確立後の治療の可能性として、幹細胞を利用した再生医療についての検討を行う。
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研究実績の概要 |
in vitroにて脂肪幹細胞へ様々な放射線照射プロトコールおよび線量の照射を行い、照射線量と細胞死との関連を調べた。結果として、分裂期にない幹細胞は照射線量が10Gy を超えても生存する割合が極めて高いことがわかった。マウス背部皮膚へ異なる照射条件で照射して、皮膚皮下組織を採取してその影響を分析するとともに、皮膚欠損を作製して、創傷治癒への影響を確認した。結果として、放射線照射群においては非照射群と比して、明らかな創治癒遅延を認めた。また、放射線照射群においては、総線量が同値でも1回照射量が小さくなり照射回数が増えると、創傷治癒期間が著しく遅延することを確認した。以上の内容については論文化も行いPlastic and Reconstructive Surgery誌にacceptされており、掲載を待っている状態である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画の中途までの実験は既に実施しており、論文化も終了している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き担癌マウスモデルの作成と、作成した担癌マウスへの様々な放射線照射プロトコールにて、分割照射プロトコールによる影響の差を調べていく。
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