研究課題
若手研究
超高齢社会が深刻化し、味覚障害を訴える患者は増加している。さらに、新型コロナウイルス感染症の患者も味覚障害に苦しみ、味覚障害は患者の生活の質(QOL)に大きく影響を及ぼしている。味覚障害の原因のひとつに、味蕾の数の減少が報告されているが、味蕾の維持および分化制御機構については未解明な点が多い。本研究では、味蕾オルガノイドを活用し、舌上皮の幹細胞/前駆細胞から味蕾細胞への分化プロセスにおける転写因子Ascl1の機能とその調節機構を調べる。本研究により味蕾細胞の分化制御メカニズムを明らかにすることは味覚障害の病態解明につながると考える。