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唾液腺腫瘍における腫瘍性筋上皮細胞の新規マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K15983
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57020:病態系口腔科学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

鯨岡 聡子  昭和大学, 歯学部, 助教 (90824673)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード腫瘍性筋上皮細胞 / 唾液腺腫瘍 / 筋上皮細胞 / 免疫組織化学 / 唾液腺
研究開始時の研究の概要

唾液腺腫瘍はそれぞれ予後が異なるため病理診断には高い精度が要求されるが、組織像の多彩性から病理診断に苦慮する症例に度々遭遇する。多彩な組織像を示す理由の1つに腫瘍性筋上皮細胞(NMC)の存在が挙げられる。NMCは形態学的に存在を確認することは難しく、免疫染色を用いた診断が主流だが、NMC特異的なマーカーがなく複数のマーカーを併用するため、生検材料などの極小検体に対しては残検体の量を気にしながらマーカーの選定を行わざるを得ない。本研究は唾液腺腫瘍の診断に使用できるNMC特異的マーカーの新規開発を目的とし、簡便にNMCの存在検討が行えることにより唾液腺腫瘍の病理診断の一助となるものと確信している。

研究実績の概要

本研究は、唾液腺腫瘍の診断に使用できる腫瘍性筋上皮細胞の特異的なマーカーの新規開発を目的とする。唾液腺腫瘍は組織型により予後が異なり、病理診断には高い精度が要求されるが、組織像の多彩性から病理診断に苦慮する症例に度々遭遇する。その多彩な組織像の形成理由の1つは、正常筋上皮細胞にはない性質や形態を獲得し、様々な間質成分を添加する腫瘍性筋上皮細胞が存在し、この細胞が唾液腺腫瘍の多彩な組織像を形成するためと考えられている。しかし、現在免疫組織化学において使用されている筋上皮細胞マーカーは特異性に乏しく、診断においては複数の筋上皮細胞マーカーを組み合わせる必要があるため微小検体における診断に苦慮する現状がある。本研究は申請者らが既に報告した腫瘍性筋上皮細胞の特異的なマーカーの検索方法を応用し、さらに特異性の高い腫瘍性筋上皮細胞のマーカーの検索と新規開発を目的とする。
2023年度は、既に報告したマウス正常唾液腺における筋上皮細胞の遺伝子発現プロファイルをもとに、筋上皮細胞で高発現かつ腺房細胞・導管上皮細胞にて低発現の遺伝子をリストアップして候補遺伝子とすることと、マウスの正常唾液腺組織における候補遺伝子の発現検討を行うことを目標としていた。
唾液腺腫瘍の多彩な組織像の形成理由の1つである腫瘍性筋上皮細胞が、未分化の状態から分化した後も発現し続ける特異的なマーカーを開発することができれば、細胞の形態や分化の程度によらずに腫瘍性筋上皮細胞の存在を確認することが可能となる。また、腫瘍性筋上皮細胞の特異的なマーカーを市販されている抗体を用いて発現検討ができることは、どの施設においても免疫組織化学で簡便に発現検討が行えることを意味すると考え、本研究は唾液腺腫瘍の病理診断の一助となるものと確信している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年度は、マウス正常唾液腺における筋上皮細胞の遺伝子発現プロファイルをもとに、筋上皮細胞で高発現かつ腺房細胞・導管上皮細胞にて低発現の遺伝子をリストアップして候補遺伝子とすることと、マウスの正常唾液腺組織における候補遺伝子の発現検討を行うことを目標としていた。しかしながら、候補として考えている遺伝子の選定が完了しておらず、現在も引き続き候補遺伝子を検討中である。

今後の研究の推進方策

引き続き、マウス正常唾液腺における筋上皮細胞の遺伝子発現プロファイルをもとに、筋上皮細胞で高発現かつ腺房細胞・導管上皮細胞にて低発現の遺伝子をリストアップして候補遺伝子の選定を行い、マウスの正常唾液腺組織における候補遺伝子の発現検討を行う。市販されている抗体を用いて行う免疫組織化学にて可視化できる陽性像が得られない可能性も有り、その場合は、別の候補遺伝子にて同様の検討を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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