研究課題/領域番号 |
23K15990
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
近藤 祐太朗 愛知学院大学, 歯学部, 歯学部研究員 (00972275)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔癌 / Radiomics / 免疫療法 / PD-L1 / PD-1 / 口腔がん / 腫瘍免疫 / radiomics |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌に対する免疫療法の治療効果を高めるためには、治療前に腫瘍組織の一部を採取して腫瘍微小環境 (Tumor microenvironment;TME)を解析する必要があるが、全身状態が悪化した患者においては、より低侵襲な検査方法の開発が必要とされる。 近年、画像検査から抽出した画像特徴量と腫瘍内の分子生物学的変化の関連性を解析するradiomics研究が注目されている。画像検査による低侵襲なTMEの予測が可能となれば、組織採取が困難な患者に活用できるだけでなく、状態に合わせて繰り返し施行することも可能となる。 そこで本研究では、radiomicsを応用した新たなTME予測方法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
口腔癌に対する抗Programmed death receptor 1 (PD-1)療法の奏効率は限定的であり、治療効果を予測する新規バイオマーカーを開発し、症例ごとの腫瘍微小環境 (Tumor microenvironment;TME)に合わせた治療法を選択する必要がある。しかしその解析には侵襲的な組織採取による多種類の免疫染色・遺伝子解析が必要であり、組織採取の困難な臓器に転移した症例や、全身状態が悪化した症例では組織採取自体が困難であることが問題となり、より低侵襲なTME予測方法の開発が急務とされてきた。近年、PET検査等の画像から抽出した画像特徴量と腫瘍内の分子生物学的変化の関連性を網羅的に解析するradiomics研究が注目されている。画像検査による低侵襲なTMEの予測が可能となれば、組織採取困難な症例に活用できるだけでなく、患者状態に合わせて繰り返し施行することも可能となり、治療経過に伴う免疫環境の変化が予想される症例の治療適応の選択にも応用可能となる。本研究ではradiomicsを応用した新たなTME予測方法の確立を目指している。
初年度の実績として、術前治療を行わずに手術を施行した口腔扁平上皮癌患者41例のPET/CT画像を用いたテクスチャ解析を実施した。そのうちの22例の病理組織標本を用いたリンパ球や免疫チェックポイント分子の多重蛍光免疫染色の条件設定、染色を行っている途中である。 また、症例報告ではあるがテクスチャ解析を用いた論文を投稿、受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
多重蛍光免疫染色の条件設定にやや時間を要したため、当初の想定よりは時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き組織染色を継続し、画像解析結果との相関関係を解析する予定である。
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