研究課題
若手研究
糖尿病は歯周病と相互に関連することから,糖尿病患者の歯周病治療,口腔管理が重要である。以前から糖尿病患者の口腔細菌環境は,高血糖や免疫機能低下のため,健常者とは異なることが示唆されているが,その詳細は明らかでない。本研究は,高齢化が急速に進む日本とシンガポールの両集団で2型糖尿病患者の口腔細菌叢の特徴を16Sメタゲノム解析によって評価し,比較する。より幅広い観点から2型糖尿病に関連する口腔細菌叢の特徴をとらえ,環境の違いを超えた汎用性の高い2型糖尿病関連口腔細菌群の探索を行うことによって,2型糖尿病患者の口腔管理における診断,リスク評価のための基礎的データになると考える。