研究課題
若手研究
近年の疫学研究から糖尿病性腎症の発症に歯周病が影響することが示されつつあるものの、そのメカニズムはいまだ不明である。申請者はこれまでに実施した臨床研究の結果から、歯周病は糖尿病状態における糸球体硬化を助長し、糖尿病性腎症の重症化に加担するという仮説を立てた。本研究ではこれまでに実施した臨床研究サンプルを用いた追加解析および糖尿病性腎症モデルマウスを用いた動物実験や細胞実験を行いその仮説を検証するとともに、歯周病による腎硬化のメカニズムを明らかにすることを目的とする。本研究成果は、糖尿病性腎症の重症化予防の一助となる可能性があり、健康寿命の延伸や医療費削減などの波及効果にもつながる。