研究課題/領域番号 |
23K16014
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
三上 理沙子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (30822548)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 糖尿病 / 慢性腎臓病 / 糖尿病性腎臓病 / 歯周病 / ペリオドンタルメディシン / 腎臓病 / 糖尿病性腎症 / 線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の疫学研究から糖尿病性腎症の発症に歯周病が影響することが示されつつあるものの、そのメカニズムはいまだ不明である。申請者はこれまでに実施した臨床研究の結果から、歯周病は糖尿病状態における糸球体硬化を助長し、糖尿病性腎症の重症化に加担するという仮説を立てた。本研究ではこれまでに実施した臨床研究サンプルを用いた追加解析および糖尿病性腎症モデルマウスを用いた動物実験や細胞実験を行いその仮説を検証するとともに、歯周病による腎硬化のメカニズムを明らかにすることを目的とする。本研究成果は、糖尿病性腎症の重症化予防の一助となる可能性があり、健康寿命の延伸や医療費削減などの波及効果にもつながる。
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研究実績の概要 |
糖尿病性腎臓病は人工透析導入の最大の原因であり、糖尿病患者が腎不全に至らないように重症化予防が非常に重要である。これまでに糖尿病と歯周病の双方向の関連が広く知られているが、歯周病は慢性腎臓病のリスクにもなることも示唆されてきている。近年の疫学研究から糖尿病性腎臓病の発症に歯周病が影響することが示されつつあるものの、そのメカニズムはいまだ不明である。 本研究では糖尿病性腎臓病に歯周病が与える影響について疫学的に検討するとともに、糖尿病性腎臓病モデルマウスを用いた動物実験や細胞実験を行い検証することを目的とする。これまでに、コントロール不良の糖尿病患者における腎機能と歯周病の関連について解析を行っている。また腎組織の主要構成細胞であるメサンギウム細胞と主要な歯周病原細菌の一つであるPorphyromonas gingivalis(Pg)菌由来のリポ多糖を用いて、高血糖培養下においてPg菌がメサンギウム細胞の形質転換、線維化を亢進させるメカニズムについて検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度はすでに実施済みのヒトにおける臨床研究(コホート研究)データを解析するのと並行して、メサンギウム細胞を用いたin vitro研究を実施した。両者において一定の成果を得ており研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、臨床研究データのさらなる解析や、他種類の細胞を用いた実験、モデル動物を用いたin vivo実験の実施を予定している。
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