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深度センサーを用いた口腔機能低下症に対する新たなポピュレーションアプローチの試み

研究課題

研究課題/領域番号 23K16065
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

豆野 智昭  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (50845922)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード口腔機能 / 三次元的評価 / ポピュレーションアプローチ / 口腔機能低下症 / 深度センサー / 高齢者
研究開始時の研究の概要

良好な口腔機能が健康長寿への欠かせない要因であることに疑いの余地はない.しかしながら,口腔機能の低下は無自覚であることが多く,広く国民に口腔機能低下のリスクの気づきを与えることは,重要であると考えられる.そのためには,高血圧に対する血圧計のように,口腔機能を簡便に評価できるツールが望まれる.
本研究は,約800名の高齢者の舌・口唇の動きの動画データを基盤とし,その三次元的評価と口腔機能検査の結果との関連を探ることで,ポピュレーションアプローチとしての活用を前提とした口腔機能の簡易測定ツールの基盤を構築することを目的とする.

研究実績の概要

本研究では,大人数の地域在住高齢者の舌・口唇の動きの動画データを基盤とし,その三次元的評価と口腔機能検査の結果との関連を探ることで,ポピュレーションアプローチとしての活用を前提とした口腔機能の簡易測定ツールの基盤を構築することを目的とする.
2023年度は,感染対策に十分配慮したうえで,259名(男性102名,女性157名)に対して調査を行った.大阪府豊能郡能勢町にて実施されているポピュレーションアプローチである「かみかみ百歳体操」との比較検証を行うことを目的に,2024年3月末時点でデータ整理が終了している分析対象者において,「訓練あり群」および「訓練なし群」における,ベースライン時とフォローアップ時の各口腔機能について,Wilcoxonの符合付き順位検定を用いて比較した.追跡期間中,75歳未満の「訓練あり群」においては,舌口唇運動機能が低下し,有意差を認めた.75歳未満の「訓練なし群」においては,嚥下機能および舌口唇運動機能が低下し,有意差を認めた.75歳以上の「訓練あり群」においては,嚥下機能が低下し,有意差を認めた.75歳以上の「訓練なし群」においては,嚥下機能,口腔不潔,舌口唇運動機能が低下し,有意差を認めた.本結果より,いずれの年齢層においても,「訓練なし群」の方が「訓練あり群」と比較して,口腔機能低下が多岐にわたることが示された.本研究より,継続的な口腔機能訓練の実施が口腔機能の維持に有効であることが示唆され,その効果は年齢層によって異なることが明らかになった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

十分な参加者数が得られ,データ収集は順調に進行している.しかしながら,他学部と共同で行う3次元データ解析について,データ整理ならびにその分析はやや遅れている.

今後の研究の推進方策

次年度は引き続き追跡データの収集を行うとともに,データ整理ならびにその分析を進めていく予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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