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MUC7合成ペプチドによる口腔真菌症の新規治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 23K16073
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関九州歯科大学

研究代表者

山田 真紀雄  九州歯科大学, 歯学部, 特別研修員 (70966647)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードカンジダ感染症 / 口腔乾燥症 / 唾液 / ムチン / MUC7 / 口腔真菌症
研究開始時の研究の概要

口腔カンシジダ症は高齢者に多い疾患であり,原因真菌の C.albicansは誤嚥による真菌性肺炎などを引き起こす。近年,バイオインフォマティクス技術の発展に伴い,唾液中ムチンの抗菌・抗真菌作用ドメインが特定され,ヒト唾液中に含まれるムチン(MUC7)が,抗菌・真菌作用をもつヒスタチンに非常に高い相同性の塩基配列の一部を持つことが明らかになってきた.そこで本研究では,ヒト唾液中のムチン(MUC7)に 着目し C.albicans を始めとした真菌感染症との関連を動物実験により明らかにすることで,MUC7 合成ペプチドの口腔真菌症に対する新規創薬としての可能性を検討することを目的とする.

研究実績の概要

口腔カンジダ症は高齢者に多い疾患であり,原因真菌の C.albicans は難治性の義歯性口内炎や誤嚥による真菌性肺炎を引き起こすことが知られている. 口腔カ ンジダ症の治療薬として「アムホテリシン B:ファンキゾン」「ミコナゾール硝酸塩:フ ロリードゲル」が用いられ、その効果は即効性があり良好な治療成績を示す.しかしADL が著しく低下した高齢者や,基礎疾患を多数もつ多疾患併存患者など,一定の患者で慢性難治性のカンジダ症となり,また高齢者においては長期の連続使用 による肝障害へのリスクや耐性真菌の問題があり、さらにワーファリンを始め併用禁忌薬も多いことから短期投与に留めざるを得えないのが現状である. 我々は唾液中ムチンのMUC7に着目し,MUC7合成ペプチドを開発することを目的として研究を行っている.これまでに臨床研究により60歳以上の高齢者における唾液中のムチン濃度を測定し,48時間後のカンジダ菌CFUの測定値との関連を調査している.
今後さらに唾液中ムチンの中でもMUC7の濃度とカンジダ菌CFUの抑制効果との関連を明らかにし,MUC7合成ペプチドの開発に繋げる予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在60歳以上の外来患者を対象として横断的観察研究を行っており,安静時・刺激時唾液分泌量,口腔内細菌検査(口腔細菌カウンタ),カンジダ寒天培地を使用し,100μlの唾液を滴下後48時間後のCFU(/mL)を測定した. 交絡因子として服用薬剤数,喫煙,性別等が考えられることから,同時にデータを取得中である.

今後の研究の推進方策

現在臨床研究を進めており,観察研究ではあるものの唾液中のムチン濃度と48時間後のカンジダ菌抑制作用との関連を調査している.今後これらに関連が認められればムチンの中でもさらにMUC5BとMUC7のどちらの発現と関連があるかを調査する予定である.

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of Rheological Properties of Saliva by Determining the Spinnbarkeit2024

    • 著者名/発表者名
      Mukaibo Taro、Yamada Mikio
    • 雑誌名

      Methods in Molecular Biology

      巻: 2763 ページ: 395-401

    • DOI

      10.1007/978-1-0716-3670-1_34

    • ISBN
      9781071636695, 9781071636701
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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