研究課題/領域番号 |
23K16078
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
|
研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
真砂 彩子 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (30881164)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 口腔機能低下 / 睡眠時無呼吸 / 高齢者 / 舌圧 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者は合併症や加齢変化の影響を受け、睡眠の質が低下することが知られている。高齢者の睡眠の問題は、本人のみならず介護者の負担も大きくしており解決すべき問題である。本研究は、高齢者に特異的な閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の原因因子として口腔機能低下との関連性を明らかにすることを目的としており、高齢化の進む日本において、介護現場等での高齢者の睡眠の問題の解決につながると考えている。
|
研究実績の概要 |
本研究では高齢者の口腔機能低下が睡眠時無呼吸の重症度に与える影響を明らかにすることを目的とする。睡眠時は舌筋弛緩により舌根沈下が起き、睡眠時無呼吸の引き金となることが知られている。舌は口腔周囲器官と協調して咀嚼、嚥下、構音に関わる非常に重要な器官である。また、舌は筋肉の塊であるため、低舌圧は舌の筋力低下を意味する。最大舌圧は、健常者においては加齢とともに低下すること(平均値は50歳代で40.7kPa、60歳代で37.6kPa、70歳代で31.9kPa)、要介護高齢者においては適正な食形態と関連性があることが既に報告されている。さらに、仰向けに横たわった時、重力の影響で舌が喉の奥に落ち込む状態のことを舌根沈下という。この重力の影響で舌が喉の奥に落ち込む動きが、気道を狭くし呼吸を妨げ、いびきの原因になると言われており、加齢に伴う舌まわりの筋力低下などが影響する。 そこで、口腔機能のなかでもとくに舌機能の加齢に伴う変化が睡眠時無呼吸の重症度に与える影響を検討することとした。高齢睡眠時無呼吸患者の口腔機能低下について検証する必要がある。舌圧、舌の厚み、嚥下時の口蓋への舌が接触する動態を、それぞれ舌圧計、超音波検査、センサーシートを用いて評価する。高齢睡眠時無呼吸患者の加齢に伴う舌機能の低下を評価することで、高齢者の口腔機能低下が睡眠時無呼吸の重症度に与える影響を明らかにしようと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
解析用パソコンを購入し、研究の準備を整えられた。
|
今後の研究の推進方策 |
被験者募集の準備をすすめる。
|