研究課題/領域番号 |
23K16084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
吉村 将悟 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20909395)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 高齢者 / 咀嚼行動 / ウェアラブルデバイス / サルコペニア / 骨格筋 |
研究開始時の研究の概要 |
フレイル・サルコペニアからの要介護状態への移行する経路の予防と改善は現代日本における大きな課題であり、その課題解決のために栄養摂取の確立は不可欠である。栄養状態改善に咀嚼機能や食行動の評価が必要であるが、咀嚼行動の客観的評価はほとんど行われていない。 本研究課題では、まず高齢者における咀嚼行動を客観的に評価し、その特性を明らかにする。その後、骨格筋量や栄養状態との関係性を明らかにすることを目的としている。
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研究実績の概要 |
超高齢社会の日本において,「フレイル・サルコペニア」から要介護状態へと移行する経路の予防と改善は大きな課題であり,フレイル・サルコペニアの予防,脱却のために栄養摂取の確立は不可欠である.近年,咀嚼機能や食行動に着目して,栄養状態改善のための対策が検討されており,咀嚼機能評価は種々行われるようになった.しかし,食行動の一つである“咀嚼行動”の客観的評価や指導はほとんど行われていない.咀嚼回数をはじめとした,咀嚼行動は栄養を介して全身の健康に影響すると考えられているにも関わらず,サルコペニアの診断指標の一つである骨格筋量を始めとした全身との関係性に関する基礎的データすら明らかにされていないのが現状である.本研究課題では,高齢者における咀嚼行動を客観的に評価し,その特性を探索し,骨格筋量との関係性を横断的に把握することを目的としている。
新潟大学医歯学総合病院義歯診療科に通院中の自立高齢者210名が対象とする予定であったが、通院中かつ口腔に問題を抱えていない高齢者で患者背景を極力一致させることが困難であった。そこで、当初の予定を変更し、新潟大学義歯診療科が行っている大規模健診に本研究を組み込むことで、大人数の被験者を確保する予定である。そのため、計測対象や計測日程が変更となることをはじめとして、研究計画書に変更を加え、倫理申請書を製作中である。日程などの詳細については健診時期などがあるため、健診先と協議を重ねているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、大学病院通院中の自立高齢者を対象としていたが、210名もの口腔に問題を抱えておらず、かつ背景に比較的ばらつきのない患者をリクルートすることが困難であったため、健診へ本研究を組み込むことに研究計画が変更となったため、やや遅れているところである。現在、研究計画の見直しと,被験者先とのミーティングを行っており,早急に本学倫理委員会への提出を早急に行う予定としている.
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今後の研究の推進方策 |
被験者のリクルート先を新潟大学病院から健診へと変更となる予定だが、評価項目や評価方法に変更はない予定であるため、計測や計測後については当初の予定通りに進めていく予定である。
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