研究課題/領域番号 |
23K16085
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伏田 朱里 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (20908660)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 咀嚼 / 高齢者歯科学 / 動脈硬化 / 高齢者歯科 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中や虚血性心疾患に代表される動脈硬化性疾患は,発症後日常生活動作および生活の質の低下を招き,現在日本では要介護になる原因として,認知症に次ぐ高い割合を示している.したがって,動脈硬化性疾患の予防は,生活の質を維持し,我が国の介護費を削減するために,喫緊かつ重要な課題となっている. そこで,本研究では,70歳の地域在住高齢者を対象とし,循環器疾患の専門家と共同して行う12年間の追跡調査により,口腔機能が動脈硬化に及ぼす影響について,これまでにない大規模なサンプルサイズを用いた縦断解析により明らかにすることを目的とする.
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研究実績の概要 |
本研究は,大阪大学大学院歯学,医学,人間科学研究科,東京健康長寿医療センター研究所,慶応大学医学部の研究者が,同じ参加者に対し,10年以上追跡してデータを取得し,それぞれが多角的に検討し,健康長寿の要因を探る学際的な老年学研究である「SONIC研究」を母体として進めた.本研究では,ベースライン調査に参加した70歳群約1000名,80歳群約1000名ならびに90歳群約300名の自立した生活を送る地域住民を対象に調査を行い,3年後,6年後,9年後の中間地点でのデータ収集が完了している.2023年度にはこれらのデータに加え, 70歳群55名,80歳群112名,90歳群36名に対し,12年後の追跡調査を行い,計203名のデータ収集を行った.これらのデータを用いて解析を行い,以下の結果を明らかにすることができた. ①70代および80代の高齢者における咀嚼の主観的評価に関連する因子を横断解析にて明らかにし,その結果を論文にて報告した.②70歳群の高齢者において,ベースライン調査および3年後追跡調査の結果を用いて縦断解析を行い,臼歯部の咬合支持の減少が動脈硬化を進行させる危険因子のひとつである可能性を見出した.③本研究で得られた上記の結果を総合的にまとめ,学会発表を行った. 上記のように,咀嚼について多面的に評価を行い,動脈硬化との関連について包括的に調査を行った.その結果,咀嚼能力と循環器疾患との関連についての基礎資料を得ることができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では,これまでにベースライン調査に参加した70歳群約1000名,80歳群約1000名ならびに90歳群約300名を対象に調査を行い,3年後,6年後,9年後のデータ収集を完了している.2023年度には,70歳群55名,80歳群112名,90歳群36名に対し12年後の追跡調査を実施し,さらなるデータ収集を行った. 現在は,2023年度までに収集したデータを整理後,テーマに関する解析を行っている最中であり,おおむね順調に進展していると考える.
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今後の研究の推進方策 |
ベースライン時調査および3年後追跡調査のデータを用いて解析を行った結果,70歳群の高齢者において,臼歯部の咬合支持の状態が動脈硬化を進行させる危険因子のひとつである可能性を見出した.今後はさらに,①現在得られた結果を論文にまとめる,②他の口腔因子(咀嚼能力,口腔機能)が動脈硬化に及ぼす影響についても解析を行う,③6年後,9年後,12年後の追跡調査で得られたデータを用いた縦断解析を行うことを目標とし研究を進める予定としている.
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