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新たな客観的評価手法による口唇裂・口蓋裂患者の口腔感覚と言語機能特性の相関性解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K16104
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

島田 栄理遣  東北大学, 歯学研究科, 助教 (00822115)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード口唇裂・口蓋裂 / 口腔感覚 / 脳磁図計 / 言語機能
研究開始時の研究の概要

口唇裂・口蓋裂は、上唇や口蓋に裂を生じる先天性疾患である。出生後に適切な治療を受けることにより、口唇、口蓋、顎態など口腔形態は大きく改善されるが、口唇裂・口蓋裂患者の口腔感覚特性については十分に解明されたとは言い難く、口腔感覚や言語機能との相関性が示唆されているものの、未だ不明な点が多い。
本研究では、従来の主観的評価法に加え、ナゾメーターや、脳磁図計、口腔・咽頭領域の気流を可視化する気流シミュレーターの客観的評価手法を用いて、口唇裂・口蓋裂患者特有の口腔感覚と言語機能特性を明らかにする。さらに、口唇裂・口蓋裂患者の口腔感覚と言語機能の相関性について解明することを目的とする。

研究実績の概要

口唇裂・口蓋裂は、胎生期に組織欠損や癒合不全により上唇や口蓋に裂を生じる先天性疾患である。口腔外科医、形成外科医、矯正歯科医らの連携により、口唇、口蓋、顎態など口腔形態は大きく改善されるが、口唇裂・口蓋裂患者の口腔感覚特性については十分に解明されたとは言い難く、口腔感覚や言語機能との相関性が示唆されているものの、未だ不明な点が多い。本研究では従来の主観的評価法に加え、口唇・口蓋電気刺激時の脳磁図計による体性感覚誘導磁場(Somatosensory evoked magnetic fields: SEFs)測定、ナゾメーター検査の客観的評価法を用いて、口唇裂・口蓋裂患者の口腔感覚・言語機能特性の解明、ならびに口腔感覚と言語機能の相関性について明らかにすることを目的とする。
2023年度は両側性唇顎口蓋裂患者5名と健常者5名をリクルートし、von Frey filamentや電気刺激による口唇・口蓋触感覚閾値の主観的評価と、脳磁図計を用いて電気刺激時のSEFs測定を行った。データ解析は加算平均法を用いて、一次体性感覚野における信号の頂点潜時や強度、反応部位を評価する。また、周波数解析によって信号の成分分析を行い、これらを口唇裂・口蓋裂患者と健常者で比較検討を行う。今後はデータ解析を進め、学会発表や論文発表に向け準備を進めていく。また、口唇裂・口蓋裂患者の言語機能についても評価を行い、口腔感覚と言語機能との相関性についても検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は両側性唇顎口蓋裂患者5名ならびに健常者5名の口唇・口蓋触感覚の主観的評価と脳磁図計測を行った。それらのデータをまとめて、解析作業を進めている。

今後の研究の推進方策

今後も引き続きデータ解析を進め、2024年度中に研究結果を英文誌に投稿する予定である。また、口唇裂・口蓋裂患者の口唇・口蓋触感覚や味覚、構音に関するデータも収集し、口腔感覚と言語機能との相関性についても検討を行っていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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